国際線は出発時間の最低2時間以上前に余裕をもって到着しよう

飛行機に乗るまでには、さまざまな手続きを済ませる必要があります。特に、税関検査は混みやすく、待ち時間が多く発生するものです。出発時間ギリギリに空港に到着すると、手続きが終わらずに飛行機に乗れなかったということも考えられます。
国際線を利用する際に推奨される空港の到着時間は、出発時間の最低でも2時間以上前です。余裕を持って2時間以上前に空港に到着しておけば、何らかの不測のトラブルが起こらない限り、飛行機に乗り遅れる事態を防げます。
早めに手続きを済ませておくことで、空港内の免税店で買い物を楽しんだり、食事をしながらのんびりと過ごせるのもメリットです。
ただし、年末年始やお盆の時期などの繁忙期は、空港に多くの人が集まります。空港までの交通機関が混雑していることも考えられるため、この時期は出発時刻の3時間以上前を目安に空港に着いておくと安心です。
早く空港に着いた方が良い理由

このように、国際線に搭乗する前はできるだけ時間に余裕を持って行動することが重要です。主な理由としては、次の3点が挙げられます。
【理由1】チェックインには締切時間がある
バスや電車と異なり、飛行機は航空券を購入しただけでは搭乗ゲートを通過できません。搭乗ゲートを通過して飛行機に乗るには、事前にチェックイン(搭乗手続き)を済ませる必要があります。
チェックインの締切時間は飛行機の出発時間の60分前となっていることが多いですが、航空会社によって締切時間は異なります。詳細は航空会社のホームページを確認してください。
手続きが間に合わなかった時の対応は状況や航空会社によって異なりますが、場合によっては航空券を取り直すことになります。
また、日本の公共交通機関とは異なり、国際線の飛行機は定刻通りに出発するとは限りません。急に搭乗ゲートが変更になることも考えられるため、できるだけ余裕を持った行動を心がけることが大切です。
【理由2】各種手続きに時間が想定外にかかることがある
国際線に乗るまでには、チェックイン以外にもセキュリティチェックや税関検査など、さまざまな手続きを済ませなくてはいけません。
国際線は、国内線に比べて搭乗者の預け荷物が多い傾向にあるうえに、手荷物の持ち込み基準が厳しいため保安検査にも時間がかかる場合もあります。
また、フライトスケジュールが込み合っている時間帯などは、出国する人を審査する「出国審査」で行列ができることがある点にも注意が必要です。これらの手続きが混雑していると、飛行機に間に合わなくなる可能性があります。
【理由3】空港内の移動にも意外と時間がかかる
国際線が離着陸するようなハブ空港は面積が非常に広く、空港内を移動するだけで時間がかかってしまう点も、早めに到着した方が良い理由のひとつです。
空港によっては、ターミナルごとに到着する航空会社が異なります。ターミナルを間違えた結果、移動に大きく時間を取られてしまうかもしれません。
ターミナルを間違えるミスを確実に防ぐのも一つですが、早めに到着しておけば、万が一別ターミナルに行ってしまっても対応できる可能性が高まります。
空港到着から出発までの流れ

空港に到着してから飛行機に乗るまでには、さまざまな手続きを済ませる必要があります。少しでもスムーズに手続きを済ませるために、空港到着から出発までの流れを把握しておくと安心です。
国際線の飛行機に乗るまでは、基本的には以下の流れで手続きを行います。
チェックイン(搭乗手続き)
空港に到着して最初に行うのがチェックイン(搭乗手続き)です。出発時刻の2~3時間ほど前から受付を開始する会社が多いものの、具体的な時間は航空会社によって異なります。詳細は、搭乗予定の航空会社のホームページをご確認ください。
チェックインの手続き自体はすぐに終わりますが、手続き待ちの列が想定以上に長く、時間がかかる可能性がある点に注意が必要です。近年はウェブ上で搭乗券を発行する「オンラインチェックイン」が広まっています。
オンラインチェックインに対応している場合は、そちらを活用するのも良いでしょう。
原則として、出発時刻の2時間以上前にはチェックインを済ませておくのがおすすめです。
手荷物を預ける
スーツケースなどの飛行機に持ち込めない手荷物は、航空会社のカウンターで預けなければいけません。混雑状況によって必要な時間は異なりますが、特に問題が起こらずスムーズに預けられたとしても、10~15分程度はかかると見積もっておきましょう。
また、荷物の個数や重量が制限を超えると、追加料金がかかる点に注意が必要です。預けられるスーツケースの数やサイズ、重量に関しては、事前に航空会社のホームページを確認してください。
大型のスーツケースはそれだけで重くなってしまうため、中型サイズのスーツケースで荷物を分けることをおすすめします。
保安検査(セキュリティチェック)
荷物を預けたら、保安検査所で手荷物検査とボディチェックを受けます。国際線は検査が入念に行われるため、国内線よりも時間がかかる傾向にあります。スムーズでも20~30分はかかると考えておきましょう。
検査に引っかかることのないように、手荷物に関する注意事項を確認しておくと安心です。
また、外国製の高額ブランド品や総額100万円相当を超える現金など(外貨・小切手・トラベラーズチェック・約束手形・有価証券など)を持ち出す方は、出国時も保安検査後に税関手続きを済ませる必要があるため、さらに時間がかかります。
出国審査
国際線では、保安検査や税関手続き後に出国審査を行うことになります。審査自体はスムーズなら数分程度で終わりますが、行列ができていて長い待ち時間が発生する可能性がある点に注意しなければいけません。
待ち時間を合わせて15分程度はかかるものと考えて、計画を立てておきましょう。
出国審査まで無事完了したら、飛行機の出発時刻の30分前までに、搭乗ゲートに向かう必要があります。
チェックイン後の待ち時間は免税店でおトクに買い物を

混雑を見越して早めに空港に来たものの、各種手続きがスムーズに済んで、待ち時間ができることもあるはずです。空港内には、食事やショッピングを楽しめるお店がたくさん入っています。
待ち時間を使って、空港内を散策してみてはいかがでしょうか。
特に、海外旅行の際は免税店でのお買い物を楽しむことができます。出発エリアの免税店は、出国時にしか立ち寄ることができません。
出発エリアの免税店は取り扱いブランドが豊富で、免税店限定の商品も売られています。
免税店でのお買い物を楽しみたい方は、早めに空港に着いて手続きを済ませておきましょう。
商品を見て回る時間がない時は、免税店の予約サイトで買いたい商品を予約しておくのもおすすめです。予約サイトで事前に予約を済ませておけば、買い逃しや買い忘れを防ぎ、スムーズに商品を受け取ることができます。
免税店の使い方や予約サイトについては、以下のページをご確認ください。
時間に余裕を持って行動することが大切

国際線は、さまざまな手続きを済ませなければ飛行機に乗ることができません。手続きの締め切り間近に空港に到着すると、飛行機に乗れなくなることも考えられます。
時間に余裕を持って、最低でも2時間以上前には空港に到着しておくようにしましょう。
この数年は、海外からの来訪者も急増しており、空港までの交通機関でも予想外の混雑に遭遇することもしばしば…。
手続きがスムーズに済み、搭乗までに長い待ち時間ができたとしても、空港内の利用施設も充実してきており、有意義な時間を過ごせる場所がたくさんあります。
空港に早めに向かって、出発エリアの免税店でお買い物を楽しむのもおすすめです。
また、時期によっては空港内でイベントをやっていることもあります。どのようなイベントが行われているか、事前に空港のホームページを確認してみてはいかがでしょうか。